プロトマニアの荒川陽子です。今日も蒸し暑い東京でした。今日は、先日開催した「第72回 これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座〜フリーダ・カーロ」のことを書きますね。
中尾陽一先生のアートレクチャーは、コロナ感染拡大の中、九段プロマニアからオンライン開催に切り替えました。7月で3回目のオンライン開催。テーマは、メキシコの女性画家フリーダ・カーロ。フリーダ・カーロはその波乱に満ちた人生が映画にもなったので、ご存知の方も多いかもしれません。
眉毛がつながっているのが印象的。(本当に繋がっていたかはビミョウ)
中尾先生は、最初にフリーダの絵を時系列で見せてくださり、どんな印象を持ったか、参加者に問いかけます。
結構、痛々しい絵や穏やかとは言い難いイメージが多くて、いったいこの人に何があったのだろう?とどんどん作品世界に引き込まれて想像が膨らみました。
この講座は、事前の知識なしに参加しても、絵から受ける印象を話したり、好き嫌いを素直に感じて言葉にすれば、それでオーケー。ざっと全体を見て印象を話して、その後、先生からその画家がどんな人生を送り、どんな作品を描いたのか、その時々のエピソードを交えながら教えていただきます。
今月もみなさんからたくさんの言葉を聞くことができました。それぞれが見るポイントが違うのも面白いけれど、ニュートラルにただ見て絵から汲み取れるものがみんなに共通していたりして、そのライブ感にすごくワクワクしました。
知識がある人ない人、各々の言葉を聴きながら、さし挟まれる先生の解説やあいずちを聞いていくと、さっきまでとは違う印象が浮かんだり、理解が深まったり、思っていたことから少しずつ広がりが出ます。皆さんの絵を見る集中力がぐんぐん上がって、その場がグルーヴしていきました。
中尾先生のアートレクチャーのステキなところはこれ!
知識を増やすより「絵を話そう〜」が一番たいせつで、「絵を喋りながら」知らず知らず絵をたっぷり味わっています。
ところで今月、私はズーム主催に少し慣れたところで嬉しいことを発見しました。
九段下のプロトマニアで開催していた時、私はいつも後ろからみなさんのお話を聴いていました。でも、zoomだとみなさんのお顔がよく見えて、表情がわかるのです。誰かが発言している時に、他の人はニコニコしながら聴いていたり、うんうんと頷いていたり、みなさんの様子がとてもフレンドリーで温かいということを発見したのです。わぁ、本当にみなさんが楽しそうだと、私、ちょっと感激しました。
そして、もう一つ。オンライン開催では、拾えないと思い込んでいた誰かのふとした呟きや音や表情をそれなりにキャッチできて、オンラインでも直線的、一方向的ではないということがわかった。私がやりたかったオンラインはこんな感じだと、コツを掴みました。うふふ♪
中尾先生の白熱講座は、しばらくオンラインで開催します。8月も第4日曜日の午後。テーマは追ってお知らせします。よかったら一度、一緒に白熱しましょう〜
そのコツとは、イイコロ加減さ!(笑)