参加しました!中尾先生の対話型鑑賞ファシリテーター養成集中講座。

プロトマニアの荒川陽子です。今日は、先週末に参加した「中尾陽一主宰 対話型鑑賞ファシリテーター養成集中講座」のことを書きますね〜

私、参加者として中尾先生の2日間の講座を受けてきました。いつもは講座を後ろの方で聞いているオブザーバー的立場なのですが、この対話型鑑賞ファシリテーターは今後、自分がやっていきたいと思って参加しました。

第1日目の中尾先生の講座は、まず対話型鑑賞とはどんな鑑賞法?からスタート。

意外に曖昧になっているギャラリートークとの違いや、対話型鑑賞が生まれた経緯、海外と日本の現状や違いなどの説明、発展した対話型鑑賞の違いや説明、中尾先生の対話型鑑賞プラスは他と何が違うか?のお話などなど。

でも最初に、一番大切なのは・・・と先生から伝えられたのは

「ファシリテーターが自信を持つこと」

ファシリテーターはぐらぐらしない、どこから何を言われてもドンと構えていること。そのために知識を持っておくことは大切なのだとおっしゃっていました。なるほど納得。

その後実践へ。先生がファシリテーターになってまずは対話型鑑賞をやってみる。次に参加者が一人ずつファシリテーターになってやってみる・・・

参加者は、さまざなお仕事の方々。だからこそ見えたお互いに良かったところ、参考にできるところを話し合いました。今実践したことをすぐフィードバック、ここでも対話が生まれます。そして先生からの助言を受ける。ファシリテーターが変わるたびに対話型鑑賞をやるので、1日で随分たくさん対話型鑑賞をやった印象。感性感覚と知性論理的思考とを両方フル稼働。

この日はとても寒くて、午後は雪まで降って来てびっくり。桜の開花宣言があったばかりの九段の一日はあっという間に過ぎました。帰り道、ぼーっと電車に揺られた。結構、心地よく疲れていた(笑)。

 

2日目の日曜日は、朝から青空。すっきり晴れていました。

この日は最初にブラインドトーク。目隠しをした人に絵を説明する、というワークからスタートしました。これ、すごく面白いです!

自分のイメージ力を良くも悪くも実感する、人に何かを伝える時に自分だけ当たり前と思っている勝手な前提に気づく、人それぞれに見る時のポイント、ものの把握の仕方、説明の仕方や順序がかなり違う・・・などなど。発見に満ち満ちていました。

そしてさらに、ファシリテーションの実践を重ねました。参加者が自分で選んで準備して来た絵を使っての実践もありました。対話型を進行する時に起きるこれはどうなんだろう?という点や共通する疑問は、先生への質問と同時に、参加者全員でディスカッションもできました。

 

2日間みっちり対話型鑑賞ファシリテーター体験をしました。

参加して良かったのは、対話型鑑賞をあらためて理解できたこと、ファシリテーター役と受講者役を重ねながら他の人の視点や表現の仕方を学べたこと、思い込みで話すのではなく、ニュートラルな話し方の大切さを意識できたことです。

対話型鑑賞ファシリテーターは、観察力をつけたり、言語化する力を養ったり、コミュニケーション力をアップするのがゴールなのかもしれません。ですが、中尾先生のこの講座には、何より絵の面白さ美術の楽しさが満ち満ちていました。

・・・なので正直に私が一番楽しかったのは、2日間ずーっと絵を見てそれについて話して、アートばかりの2日間だったこと!!そして、集まった皆さんと2日間体験を共有できて、すごくすごく楽しかった!

次の集中講座は、4月11日(土)・12日(日)二日間です。ぜひ中尾先生の養成講座へどうぞ。オススメです♪ 詳細はこちらから→