プロトマニアと対話と美術の歓び

プロトマニアの荒川陽子です。

新型コロナウィルスの感染に伴って、一定の人数の集会やイベントは延期や中止になっていますね。プロトマニアは先日からお伝えしているように少人数のレクチャーであることと、換気や入口での消毒準備などを丁寧に行い、予定講座は全て開催しています。

さて突然ですが、プロトマニアの空間で最もお金がかかっている部分はどこだと思いますか?・・・それは・・・床です。

床の素材は、マーモリウム。これには自然由来の抗菌性、抗ウィルス性があります。それは抗菌剤を塗布してあるのではなく、原料の亜麻仁油による天然の効果だそうです。そのため、古くから幼稚園や医療施設で使われているとか。詳しくは、メーカーのサイトこちらから→

デザインは、建築ユニットみかんぐみの加茂紀和子さんにお願いしたのですが、この素材は彼女が選んでくれました。ここではヨガもやるしレクチャーもやるという条件と、イメージとして私が以前行ったイタリアの片田舎の美術館の床というもの。幼なじみのきわちゃんのおかげで、木でもなく畳でもなく、プロトマニアはマーモリウムの市松模様の床となったのです。

 

先週金曜日の夜には、中尾陽一先生の「ビジネスパーソンのための絵画鑑賞講座〜おとなの対話型鑑賞」夜の部が行われました。

実は私は老母のケアで夜の部を失礼させていただきました。でも嬉しいことに、ずっと参加してくださっている A さんが「今回も全員で一体感持ってできました〜」と様子を知らせて下さったり、参加者 Y さんが Facebook に投稿してくれて先生や他の方とそこでも対話が生まれていたり。参加者の皆さんが自然にいい雰囲気を作ってくださっている。今月はそれをちょっと遠くから感じられて、にっこりです。

ビジネスパーソン対話型講座は、「ビジネスパーソン」とうたっているせいか男性参加者が多いのですが、これまでの中尾先生ウォッチングの結果、中尾先生は男性たちに人気があることを確信しました。もちろん、性別を越えて信頼が厚い。でも、中尾先生と男性陣には部活の先輩と後輩たちみたいな楽しげな雰囲気があって、なんだかとっても良いのです(笑)私は側で見ているマネージャー気分。

このプロトマニアが、会社内でもなく仕事関係でもなく、性別も年齢も関係なく、自由でホッとできるみなさんの寺子屋であるように、私はせっせとしごとをしようと思います。

小さな都会の寺子屋で、先生たちと皆さんとたくさんの会話が交わされますように。そしてアートの歓びや理由のいらない安心感をたっぷりと感じていきたいと、しみじみ思うのでした。

北の丸公園のモクレンの花。モクレンとコブシの白い花が夢みたいに空いっぱいに咲くまであと少し。