
あっという間にクリスマスが終わって、年末。間も無く新年がやって来ます。プロトマニアも今週はお掃除して締めくくり。
先週末、中尾先生の2つの講座、白熱講座と対話型鑑賞講座が合体して、年末スペシャルを開催しました。
1部は、昨今ちまたで話題の「対話型鑑賞」。
これは一枚の絵を何の情報も知識もないまま見て、何がそこに描かれているかを観察していくのが面白い。美術館などで一人で絵を見る時、私たちは一枚の絵をほんの10秒ほどしか見ていないという調査結果があります。
でもこの対話型鑑賞では、複数の人がみて気がついたことをどんどん発言していきます。自分が気づかなかったことに誰かが気づいて、絵の中の隅々まで見えてきたり、そういう風にみえるのか!と驚いたり・・・
色々な人の見方を聞いているうちに、そんな風にも思えて来る、そんな風にも見えて来る・・・と最初の自分の感じ方の位置が動くこともあります。結論は無いのですが、そんな途中のフラフラ〜っとした浮気か本気か(笑)も含めて、人の意見に耳を傾けることは大事、でも、自分の感じ方にとどまることも大事。
中尾先生は、皆さんの意見を面白がりながら、いつものようにふんわりと全体をみていらっしゃいました。中尾先生のように、意見や見方を一方的に教えたり、断定しないことは、案外難しい。人は誰かに教えてあげたいし、自分の正しさを主張したいものだから。
でも中尾先生の講座では、自然と全員が自由にのびのびと自分の感じ方や見方をマイペースで確認できます。それは多分、リラックスした雰囲気のせい。中尾先生と皆さんから生まれるリラックス感です。
第2部では、ジャクソン・ポロックの人生全体を辿って、その当時のアメリカのアート界のエネルギー、アーティストの葛藤や周囲の人間模様を見ました。すごくリアル〜(苦笑)
第3部は、お食事会。参加者の方が中尾先生講座をきっかけに書いたエッセイを披露してくださったり、講座では聞くことができないアート談義や、今年のベスト展覧会を全員が発表したり・・・20代から70代までの人々が年代、性別、仕事も何も関係なく、アートで繋がってワイワイガヤガヤ楽しいひと時でした。
アートはこんな風に、社会的な役割や生きてきた時代や場所を横に置いて、自由に語り合ったり、感じたりできるのが魅力。その体験を力にして、仕事や日常でまた次へ進む活力が生まれたりもしますね。中尾先生は、
「音楽好きは音楽について熱く語り合うでしょう? それと同じように、絵が好きな人たちが美術をどんどん語り合えるといい」
と常々おっしゃっています。中尾流を通して、美術を語るためのちょっとした言語も身につけながら(ツウっぽいでしょ?!笑)、自身の感じたことを言葉で表現する面白さを来年もプロトマニアで味わっていただきたいと思っています。
新春は、
*中尾流!大人のための対話型絵画鑑賞講座 1月11日(土)13時から15時30分
*これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座 「ジョージア・オキーフ」1月26日(土)13時から15時30分
でスタートです。
ぜひご一緒しましょう〜