伊東先生と秋の青空禅塾〜認識の角度はいかようにも変えられる

 

10月の伊東先生と青空禅塾は、お話や対話に加えて、知識の前に土台となる私たちの身体を感じるワークをしました。先生はお医者だからなのか、身体のことを伝える時にはいつもよりほんのり嬉しげモード?(笑)

 

「私とは何か?」という問いを携えた探究の旅は、時として知識で頭でっかちになってしまったり、ある時は特別なパワーという幻想に魅了されたり、はたまたある時は厳しい修行というマニアックな陶酔に陥ったり・・・一途で一所懸命であるが故、そんなドラマにハマることがあります。

でもどんな時でも、何事もこの身体は基盤。(インドの覚者ラメッシは、人間は「肉体精神機構」って言ってたものね。)探求の上でも、身体はさまざまな気づきを与えてくれるし、注意信号も出してくれる、大事なものだと思います。

今月、伊東先生はいつもの青空と雲のお話を、身体の知恵と結びつけながらお話してくださいました。すると青空(自己の本質)と雲(心身、感情、思考・・)のお話は、日々の自分の感覚と重なって立体的に。シンプルで優しく全体がよく見えたなぁ。

さて、今月の青空禅塾で先生がおっしゃったことの中から、印象に残ったことは、

認識の角度はいかようにも変えられます。

そこは、自分が100パーセント責任を取れるのです。

出来事をどのように体験するかは、自分が選べる!

というところでした。以前から「夜と霧」の著者フランクル博士のことと共に先生のお話にはしばしば登場するこれ。

 

出来事は出来事として、ではそれをどう体験するか?

 

「そうはいっても、〜ねばならない。」

「・・・でも!〜すべきだ。」

と「過去のデータ」に習って経験するか。(脳は、危険回避系システムで動いている)

 

「〜したいなぁ!」

「〜したら面白そう」

「〜オッケー、やってみましょ〜」

と言って経験するか。(言ってみよう、口先だけでも!(笑))(脳は快楽報酬系システムで動いている)

 

どちらかを選べるのだ!!

 

人間の脳は、後者の「快楽報酬系」システムで動くと「過去の繰り返しループ」に陥らないらしい。自分が被害者や犠牲者になっているセリフを口走ったら、脳が、過去に経験した危険を回避しようとしている、と理解しましょう。ほとんど私たちは過去に学んでいるので(笑)過去を基準にしていますが、それでは永遠に戦争は無くなりませんね。目の前の出来事が苦しみを生んでいるのではなく、それをどう認識するかがポイントです。

少し話は広がりますが、ネットで読んだこと。遺伝子研究の発達のスピードは凄まじいそうです。そんな現在、研究者が暴走すれば人類滅亡の危機はSF小説の世界の話ではなくなるそう。ところが、人間は特定の状況に置かれると、感覚が麻痺して通常では考えられないような残虐な行動を取ることがある。権威の下では非道な命令にも疑問を感じない、集団の中では責任が分散されて慎重な姿勢は薄れ大胆になっていく・・・その検証は、ナチスの強制収容所のユダヤ人大量虐殺の責任者だったアイヒマンの心理実験が有名です。人間の脳、心理とは相当に危ういもの。

このことに単純には繋がらないかもしれませんが、真の平和への態度として、伊東先生が青空と雲のお話の中で教えてくださったことは、実際にどんな場面でもとても役立つことだと思います。「目の前の出来事をどう捉えるかを自らに問う」という選択があると知ることができたのは、幸運だと思います。

もちろん長年の癖はあっという間に出てきて、ジャッジしたり、正論を持ち出したりしてしまうけれど、「繰り返し繰り返しやること。そうすればそのうち過去のデータを持ち出さない脳が自然に働くようになるよ」と先生はおっしゃっていました。

いつもいつも、ずっと上出来で、ずっと安心平和じゃなくていいんです。本当は大丈夫だから、繰り返し繰り返し〜♪

伊東先生のお話が、誰かの苦しさの救いや解放を手伝ったり、勇気や励ましになるだけでなく、具体的な平和や大きな愛に繋がっているということを感じる青空禅塾でした。

 

認識の角度は、いかようにも変えられる。

あなたはこの体験を、どう捉えますか?

 

*11月には広島で、伊東先生のワークショップ「全人的健康を生きる知恵と実践」が行われます。募集中〜

 

次回、東京の 青空禅塾 は、

第28回 青空禅塾 Aozora Zen  11月3日(日)13時から17時まで

お申し込みは、こちらからどうぞ→

ぜひご一緒しましょう〜♪

 

追伸* 10月13日(日)の空のお茶会は、台風がかなりすごそうなので、天気予報で様子をみながら・・・ということで、よろしくお願いしまーす。

 

 

2 comments

  1. 空のお茶会に参加はしたいのですが、確かに台風が来ていますからねぇ~。
    話変わって、青空禅塾で先生が、ラジャヨガの五大元素や、古神道の十言神呪 とことかじり の話をされていましたけど、それは口伝でないですか( ̄□ ̄;)!!
    先生はラジャヨガとか、古神道とか言わず、さらっと話をされていましたけど、どんだけ修行したの!Σ(×_×;)!
    おかげさまで、ラジャヨガのムドラ-と瞑想、古神道の十種の神宝の意味が府に落ちました。非二元に向かうのに、そういう道もあるのね♪

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    1. 宮島さん、コメントありがとうございます。台風、すごそうですね〜明日は電車も動きません。
      さて、先生の幅広い知識と体験もすごいけれど、それをすごいとわかっちゃう宮島さんも相当すごいです〜〜〜あはは。どの道から行くかは人それぞれだけど、寄り道しても間違いなく、どのみち間違いなし。それしかないから大丈夫ってことでなんでしょうね♪

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