「あなた方はとってもおもしろい小さな世界を創造したので、意識がそれにどんどんのめり込んでいったのです。そこであなた方はいま、この多様性をこれからも創造しつづけたいが、自分の一部がいままですっと深いレベルで完全に純粋な意識であったのだということも知りたいと願っています。神を求める道とはそういうことです。」彼は静かにつづけた。「あなた方はいまある幾多のものを手放したくありません。ただ神の至福、あらゆるものの” 源 ” を思い出して、いまあるものにつけ加えたいだけです。
それになぜ手放す必要があるのでしょうか。無限の多様性や分離を創造することはそれなりに楽しいことです」と彼は大きな声で言った。「けれども今後は多くのものと ” 一なるもの ” 、その両方を知る豊かさを味わいましょう。それは持って生まれた権利です。あらゆるものを生み出す ” 本質 ” や ” 深奥の自己 ” を知ることは、努力して資格を得なければならないようなものでもなければ、苦労して勝ち取らねばならないものでもありません。ただそれに気づかなければならないものです。宇宙の基本法則はわかっていますね？意識を向けたものに人は気づく、という法則です。当然ですよね？」
バーソロミューの旅日記（下）〜インド編〜 カルパの二日目 P137 より抜粋
＊バーソロミュー／ヒューイ陽子訳 マホロバアート発行
プロトマニア PROTOMANIA 