予告*抽象絵画への道 カンディンスキー 7/28(日) 開催 中尾先生絵画鑑賞白熱講座

 

このところお天気が悪い日が続いていますが、梅雨らしい空ですね。

 

さて、7月の中尾先生アートレクチャー、先生からご案内文が届いています。今回は、講座では初めての(意外なことに!)抽象絵画がテーマです。きっとどなたも一度は目にしたことがある〜カンディンスキーです。

先生から!

 

第62回では抽象絵画の創始者として名高いカンディンスキーをとりあげます。

 

この講座では、昨年10月に参加者発表《私が感動した絵画》というテーマでKさんに

千葉県佐倉市にある川村記念美術館のロスコ・ルームを訪れた時の感動をレポートしていただきましたが、本編の講座で「抽象絵画」を鑑賞するのは初めてとなります。

 

ところで、みなさんはカンディンスキーがいつごろの人かなんとなくイメージをお持ちですか?

 

カンディンスキーが生まれたのは1866年です。最近講座で取り上げた画家でいうと、クリムトが1862年生まれ、シーレはかなり年下の1890年生まれです。ですから、カンディンスキーはクリムトとほぼ同世代ですね。ただし、カンディンスキーはモスクワ大学で法律を専攻し、法学部の助手になったあとに、30歳を過ぎてから絵の道に進みました。そのきっかけとなったのが、モスクワで開かれた「フランス美術展」でモネの《積みわら》を見て衝撃を受けたことだと言われています。どんな衝撃だったのでしょう、驚きですね!

 

カンディンスキーについては、どういう文脈だったか忘れましたが、以前この講座である有名なエピソードをご紹介したことがあります。簡単にご紹介すると、外出から帰ってきたカンディンスキーがアトリエのドアを開けると、薄暗がりの中に光り輝く、得も言われぬ美しい絵画が目に飛び込んできたというものです。

 

その絵画は一見何が描いてあるかわからないものでしたが、とにかく素晴らしいものに見えたのです。ところが、更に近づいて見ると、なんのことはない自分の描いた風景画が横倒しに置いてあっただけだった、というものです。

 

いったん正体が判明してしまうと、その後はいくら眺めても、もうその絵に美しさを感じることができなくなったといいます。不思議!

 

次回はこのエピソードの意味することをみなさんといっしょに考えるところから死出発して、カンディンスキーの抽象への道をたどりたいと思います。

 

《コンポジション6》1913年 エルミタージュ美術館

 

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