エゴン・シーレ〜中尾先生と

 

風が爽やかな東京です。もうすぐ6月、梅雨がやってくる。サラサラしたこの空気を今のうちにたっぷり楽しみましょう。

さて、ちょっと時間が経ちましたが、先週の日曜日は、5月の中尾先生アートレクチャー、

 

第60回 これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座「エゴン・シーレ〜ウィーン世紀末、夭折の天才画家」

 

でした。

エゴン・シーレ 自画像

 

レクチャーでは、シーレとならぶウィーン世紀末の画家クリムトとの対比をしたり、モデルでありパートナーだった女性、ヴァリーにフォーカスしてシーレの画業をじっくり見ていきました。

 

 

シーレが描く女性は、装飾性のあるクリムトの女性像とは違って、余計なものを取り去って女性を「女」ではなく「性」として捉えている。

 

参加者から「彼の絵は強迫神経症の人の絵のようだ」という意見が出て、それに対して先生は、パリのサルペトリエール病院での精神疾患患者の写真集をみてインスパイヤーされた可能性や当時ウィーンでポピュラーだった「活人画ショー」などいくつかの可能性をお話ししてくださいました。中尾先生の講座では、参加者からの自由な感想や意見と、先生の幅広い知識が交差しながら進むのです。中尾先生の知性感性の引き出しには、何がどのくらい詰まっているのかしら。

・・・・・と見てきたかのように書いておりますが、実は今回、私はレクチャーをお休みさせていただきました。寺子屋主人、初不在!

そんなピンチをいつも中尾流に参加してくれる友人たちがサポートしてくれて、5月の中尾先生講座は新鮮な寺子屋主人の二人があれこれ切り盛りし、写真を綺麗に撮って、レクチャーの内容をレポートしてくれたというわけ。それを元にこのジャーナルを書いております。ありがたや、我が友たち!!

オヤツ、美味しそう〜

 

留守をしておいて言うのは何ですが、いつかそうなったらいいなという都会の寺子屋のイメージそのもののような5月の中尾流♡でした。

先生たちを花の芯とするならば、その周りに皆さんという花びらが様々な重なりやリズムで開いていく。そして、誰がいてもいなくても、いつでも誰でも自由に出たり入ったりする、みんなの場としてプロトマニアが自然に動いていたらいいな!

さて、来月中尾先生がセレクトしたのは、写真家ロバート・メープルソープです。80年代、オシャレな写真といえばメープルソープだったのではないかなぁ。中尾流、初めての写真家に迫ります。

来月は、6月23日(日)開催。

6月はワタクシおります♪ そして詳細は、後日!乞うご期待!!