マハラジ
あなたはあなたに必要な真我実現のすべてを手にしている。だが、それを信頼していないのだ。勇気を持ちなさい。あなた自身を信頼しなさい。行き、話し、行為しなさい。それ自体が証明する機会を与えるがいい。ほとんど気がつかないほどの真我の実現が起こるかもしれない。だが、とにかくそれには確信が必要なのだ。変わったにもかかわらず、それに気づかないでいる。そのような劇的ではない場合のほうが、しばしば、もっとも信頼のおけるものなのだ。
質問者
人は自分が真我を実現したと信じたり、誤解したりすることができるのでしょうか。
マハラジ
もちろんだ、「私は真我を実現した」という考えそのものが過ちだ。自然の状態の中には、「私はこれだ」、「私はあれだ」と言った考えはないのだ。
『アイアムザット 私は在る ニサルガダッタ・マハラジとの対話』 61 物質は意識そのものだ P309 より抜粋
マラティー語からの英訳者:モーリス・フリードマン 編集者:スダカール・S・ディクシット 翻訳:福間 巌 発行:(株)ナチュラルスピリット