この数日は、本当に寒かった東京。今日は少しだけ冷たさが緩んでおります。
さて、新年初めての中尾流絵画鑑賞白熱講座は、フォーヴの画家マルケを取り上げます。マルケと言ってピンと来る方、代表作はこれ!と言える方はかなりのツウかもしれません。この白熱講座は、有名どころからちょっと隠れた画家まで取り上げて来ましたが、マルケのように有名だけど実はよく知らない、という存在、見えているのに見てない、そんな存在に焦点を当てるところが、さすが中尾先生です。
今年はね、春頃から中尾先生と新講座をスタートする予定。近日中におしらせしますので、お楽しみに〜♪
さて、マルケについての先生のご案内文をどうぞ。
第56回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》
フォーヴの抒情詩人、アルベール・マルケ
第55回《ムンクと「叫び」》はクリスマスバージョンということで、井戸水コーヒーで有名な麻布十番のカフェ・カリーズで開催されました。その様子は、下記プロトマニアのHPからどうぞ。
今年最後の講座にふさわしく、参加者Tさんの京都南禅寺金地院での《長谷川等伯「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」特別拝観のレポートなど盛りだくさんの内容でした。皆様、1年間お疲れ様でした!来年もよろしく。
新年初回(第56回)の講座は異色のフォーヴィスト、マルケをとりあげます。
マルケの特長は、マティスをして「フランスの北斎」と言わしめたほどの的確なデッサン力とフォーヴの画家らしからぬ抑制の効いた色調です。彼は、そのデッサン力と調和のとれた色彩感覚を駆使して、明快な構図に清澄な空気感が漂う独特なスタイルの風景画を創造しました。造形性と叙情性が調和した彼の風景画はフォーヴの枠を離れてもっともっと高く評価されてもおかしくありません。
マルケの絵を見ていると、デッサン力とは物の本質や自然の構成を直感的に大きく把握する力だということがよくわかります。こせこせした細かい描写力とデッサン力の違いをじっくり鑑賞しましょう!
フェカンの海岸 1906年
パリ、国立近代美術館
マルセイユの港 1916年 大原美術館
長椅子の女 1912年 パリ、国立近代美術館
*知性、感性、見る力、言葉にする力を、ここで筋トレ!
フォーヴの抒情詩人 アルベール・マルケ
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