中尾先生、ムンクってどんな人ですか?@麻布十番

 

寒い日が続きましたが、今日は少しだけホッとできる青空の東京でした。思えばこの一年、本当に早かったなぁ。

さて、今度の日曜日は今年最後の中尾先生アートレクチャーです。お題は、ただ今、東京都美術館で展覧会開催中の「ムンク」。

12月中尾先生白熱講座はムンク!

ムンク〜

この画面のうねり具合。

エネルギーの動きと思うと、見えないものが見えてくる。

 

中尾先生のご案内文から。

 

ムンクと言えば誰でもすぐに思い浮かべるのが『叫び』ですね!モナ・リザと並んで世界でも最も知られている絵画のひとつです!確かにあの口をまるく開けて両手を耳でおおっている人の姿は、一度見たら忘れられないインパクトですね。

ところで、あの《叫び》は版画を除いても4枚あることをご存知でしたか?
そしてそのうちの2枚は盗難にあったことがあります。それもオスロ国立美術館とオスロ市立ムンク美術館から・・・あんなに有名な絵なのだからセキュリティは万全なはずなのに、よく盗まれるなあと思いますが、モナ・リザも盗難に遭っていますから、有名税のようなものかも知れませんね。

それはさておき、ムンクの代表作が《叫び》であることに間違いはないのですが、これが意外に問題です。《叫び》があまりに有名すぎて、一般にはムンク=《叫び》の画家で話が終わって、80歳まで生きた長い画業の中でムンクが到達した様々な絵画上の展開に目が向かいないという傾向があります。

そんな状況に一石を投じるということで、私が長い間協力関係にあったパリのピナコテーク美術館では、2010年に《エドヴァルド・ムンクあるいはアンチ『叫び』》というあえて『叫び』を展示しないムンクの展覧会が開催されたこともあります。

次回の講座では、4点ある『叫び』の比較鑑賞から始めて、その後ムンク芸術の多様性に迫りたいと思います。

 

というわけで、

パリ、ピナコテーク美術館.でのムンク展のカタログ

 

12月中尾先生白熱講座はムンク!

生命のダンス 1925年 ムンク美術館

 

ムンクを中尾先生と一緒に見てみませんか?

日曜日は、プロトマニアから場所を麻布十番のカフェに移して開催です。

お申し込みは、こちらからどうぞ→

 

それからお知らせです。来年の中尾先生はプロトマニア以外でも中尾流アートレクチャー開催予定です。

来年1月から《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞講座』》の夜のコースが竹橋の毎日文化センターでスタートします。会社帰りに気軽に美術の素養を高めたい、アート鑑賞によって直感力や判断力を鍛えたいという方、ぜひご参加ください。

詳細、お申込みはこちらからどうぞ。
http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=740

まずは1月、2月、3月で近代絵画鑑賞のスタートとなる《印象派》の鑑賞と理解に挑戦!第1回は《印象派 vs 美し過ぎるサロン絵画》です。

 

プロトマニアの中尾流、新春1月のテーマは間も無く発表しまーす。ぜひお楽しみに。

 

*知性も感性もいっぱい使って美術は楽しむもの!中尾流〜♪

これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座

第55回 『 ムンクと叫び 』

2018年12月23日(日)13:00 ー15:30