
さて、12月の中尾先生白熱講座は、ノルウェーの画家 、ムンクです。
皆さん、ムンクの「叫び!」見たことありますよね〜 子どもたちはあの顔の真似してケラケラ大笑いしますが、いったいどんな画家なのか?他にはどんな作品があるのか?
中尾先生ならではの切り口で、ムンクを鑑賞しましょう。現在、東京都美術館で展覧会開催中(〜2019年1月20日)です。
では、先生からのご案内文をどうぞ。
12月23日(日)のプロトマニア・アート・レクチャーのご案内です。
第55回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》
ムンクと《叫び》
第54回《フランス・ハルスとオランダ絵画》の様子は、下記プロトマニアのHPからどうぞ。参加者Kさんの川村記念美術館での「マーク・ロスコ」体験の発表もありましたよ!
次回は現在、東京都美術館で開催中の展覧会が話題となっているムンクをとりあげます。
ムンクと言えば誰でもすぐに思い浮かべるのが『叫び』ですね!モナ・リザと並んで世界でも最も知られている絵画のひとつです!確かにあの口をまるく開けて両手を耳でおおっている人の姿は、一度見たら忘れられないインパクトですね。
ところで、あの《叫び》は版画を除いても4枚あることをご存知でしたか?
そしてそのうちの2枚は盗難にあったことがあります。それもオスロ国立美術館とオスロ市立ムンク美術館から・・・あんなに有名な絵なのだからセキュリティは万全なはずなのに、よく盗まれるなあと思いますが、モナ・リザも盗難に遭っていますから、有名税のようなものかも知れませんね。
それはさておき、ムンクの代表作が《叫び》であることに間違いはないのですが、
これが意外に問題です。《叫び》があまりに有名すぎて、一般にはムンク=《叫び》の画家で話が終わって、80歳まで生きた長い画業の中でムンクが到達した様々な絵画上の展開に目が向かいないという傾向があります。
そんな状況に一石を投じるということで、私が長い間協力関係にあったパリのピナコテーク美術館では、2010年に《エドヴァルド・ムンクあるいはアンチ『叫び』》というあえて『叫び』を展示しないムンクの展覧会が開催されたこともあります。
次回の講座では、4点ある『叫び』の比較鑑賞から始めて、その後ムンク芸術の多様性に迫りたいと思います。
思春期1894-95 オスロ国立美術館
生命のダンス 1925年 ムンク美術館
パリ、ピナコテーク美術館.でのムンク展のカタログ
*知性も感性もいっぱい使って美術は楽しむもの!中尾流〜♪
第55回 『 ムンク 』
2018年12月23日(日)13:00 ー15:30
お申し込みは、こちらからどうぞ→