
ものごとは、問題なく順調に起こっては流れて行きます。
順調に身体は劣化して、お肌はシワやシミが増えるし、
順調に老母の認知症は進んでしまうし、
順調に季節は変わります。
誰かや何かと比べてしまうと、
あの人は私より若いのに私より理解が深いとか、
あちらはこちらよりも優秀だとか、
あそこはここより繁盛しているとか、
気になって気分が落ち込むことはよくあることだと思います。
だけど、よくよく見てみれば、そのことは起こって見えているけれど、そこに味付けをしているのは記憶や概念、条件づけ、です。何処かで聞いたり本で読んだりしたことを基準にしていたり、誰かを参照点にしていたりします。
バーソロミューの本が好きなのですが、そこには、何かあった時には、身体の感覚に注意するようにと書いてあります。そしてそのことを「どう思う?」ではなく「どう感じるか?」と問いなさいと書いてあります。思考ではなく、身体の感覚に一瞬止まれと。
どう感じるかに注意を向ける。すると、考えない。ただ感じている。身体の感覚に注意していると、余計な記憶や判断に注意が向かないので、思考が過去に行ったり未来に行ったりしません。それ以上ストーリーは進みません。正確ではないけれど「今」しかないことを体験します。
起ることにはそれ以上も以下もない。問題はないということが、とても簡潔に見えて実感できます。
こういうのをね〜日常生活に起こるとても些細なことにもあてはめて、遊びみたいに練習しているんです。そうすると、つい引っかかってしまう苦手な出来事に出会った時にも少しずつ巻き込まれなくなって行くみたいです。