
優しさをいまだかつてまったく持ったことがない、という人はいません。ただ自分のまわりの人が、あなたはこうだとかああだとか、あなたはこうであるべきだとか、ああであるべきだとか言うときには、その人たちの苛立ちを理解してあげてください。その人たちは、あなたには「愛」を示す義務があると考えています。ちょうどあなたも、彼らはあなたに「愛」を示す義務があると思っているように。最終的にはあなたも彼らもともに失望することになるでしょう。分離した意識の世界では、常に優しくあることは誰にもできませんから。
自分がどれだけ愛と完全性を信じていられるかを、他人の言動のせいにすればするほど、その度合いにしたがって、あなたは失望させられることになります。確かな愛が見いだせる場所は、たった一つしかありません。それは自分の心の内であり、それはまた ” 神なる愛と光 ” が、あなたの気づきを待っているところでもあります。
あなたの意識のレベルを決めるのは、自分の責任です。自分の内なるパワーに気づくようになるには、外界が静かでなければなりません。他人と関わっているときには、二極性の投影する世界に埋没しやすくなります。(あなたを責めているわけではありません)。ですから、この世界の二極性の幻影を乗り越えて、自分の心に宿る ” 大いなる完全性 ”(欠けた部分がなくそれ自体で完結した完璧なるもの)のなかに憩うことを真剣に目指しているのかどうかと、私は問うのです。もしそうなら、そのためには、何度も繰り返し静寂さをもたらすことを実践しなければなりません。自分のなかにある ” 大いなる完全性 ” のすべてがその姿を現すように、静かにそして熱心に自分を導く必要があります。
意識、神、愛、光、レベル・・・これらの単語も、言葉のイメージをいったん横に置いておいて、何を指し示しているのかをゆっくり新鮮に吟味する必要があるかもしれませんね。

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