だんだんと秋めいて来ましたね。連休の最終日はいかがお過ごしでしたか?
今日の東京は、暑かったけれど、さすがに夏の暑さとは少し違いました。
さて、間も無く中尾陽一先生のアートレクチャーです。
これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座
2018年9月23日(日)13時から15時30分まで
『オランダ絵画黄金期最大の巨匠 レンブラント・ファン・レイン』
先生からのメッセージをもう一度〜
次回はレンブラント(1606-1669)をとりあげます!私の独断的画家の巨匠番付で言えば、ルーベンスが東の正横綱、レンブラントは西の正横綱ですね。前回に引き続き今年のこの講座《マスター・オブ・マスターズ》のテーマに最もふさわしい画家の登場です。
レンブラントと言えば、みなさんがすぐに思い出すのは《夜警》だと思います。縦359cm x 438cm、ルーベンスの大作に負けない大きな絵ですね。この絵は《夜警》というタイトルで知られていますが、実は昼の情景を描いた絵です。《夜警》というのは、絵の表面に塗られたワニスの黄変で画面が暗くなってしまったことによる後代の誤解にもとづく通称なんですね!それはさておき、この絵がレンブラントの最も有名な作品であり、最高傑作であることは間違いありません。
ただ私の個人的体験で言えば、レンブラントの実物を見てとにかく強烈なインパクトを受けたのはロンドン・ナショナル・ギャラリーにある《ラフ(襞襟)やフード付きの服を着た83才の女性の肖像》という老婆の肖像画です。初めてこの絵を見た時の驚きと言ったら、壁からこのちょっと恐そうな顔の老婆の上半身が飛び出してくるのかというくらいびっくりしました。その存在感だけで腰を抜かすところでした。リアリティーの権化みたいな絵でしたね。レンブラント28才の時の作品です!
ロンドン・ナショナル・ギャラリーにはレンブラント34才の《自画像》という傑作もあります。先ほどの老婆の肖像にくらべると6年の時を経て表現がされに洗練されています。特に顔の皮膚の色の美しさが素晴らしく、これ以上繊細で自然な人間存在の表現に達した完成度の高い肖像画は、絵画史上ちょっと見あたらないくらいのレベルの高さです。34才にして、こんな高みにたっしてしまったレンブラントの人物表現がその後どう展開したのか、次回はそのあたりからレンブラントにアプローチしてみたいと思います。
・・・というわけで、レンブラントは誰でも一度はその作品を目にしていると思いますが、どこまでどうすごいのか、中尾先生と一緒にみてみませんか〜
先生が腰を抜かしそうになったほどの写実力と存在感!
8月のルーベンスに続いて〜知っているようでよく知らない〜レンブラントでもあり、その迫力を正面から検証して感じてみる絶好の機会です。
お申し込みは、こちらからどうそ→
夜警 1642年
83才の女性の肖像 1834年