調和をもって生きる

 

空のお茶会で毎回最初に読んでいるバーソロミューは、言葉こそ優しく、スピリチュアル的ですが、言葉の表面にとらわれずに読み進むと、探求の助けになるヒントがいくつも散りばめられています。

自分の存在の内面奥深くに入り、自分の暗闇に注意を払っている瞬間には、あなたはとても人間らしくなり、すべての人を愛することができます。人類を愛するには、自分自身が人間的にならなければなりません。そうでなければ、あなたは人類よりすぐれていることになってしまいますが、上から人を愛することはできないのです。

 

「悟りを開いた者」はどのように愛すると思いますか。彼らのパワーはこの地球の下の青い空間の深さよりも深く根をはり、彼らの頭は星とともに宇宙に飛びかい、あなたの目にはとても見えません。彼らはあなたを上から愛すると思いますか。彼らの存在は、この全宇宙の創造物を片手で持てるくらい、とてつもなく広大なものです。それでも、彼らは上から、優位の立場から愛するのではなく、自分の全体性をもって愛するのです。あなたの存在も同じくらい広大なのですが、あなたはそれを忘れてしまっています。あなたは自分のことを、このちっぽけな惑星の上を歩いている、ちっぽけな人間にすぎないと思っています。でも、本当はそうではありません。あなたの頭も星のあいだにあり、あなたの脚も濃紺の宇宙空間のかなたまで下りています。それほどあなたは広大無辺です。誰もあなたを助けだしたり、救ったりする必要はありません。あなたが救う者であり、あなたが救われた者なのです。

 

あなたがしなければならないのは、目覚めることです。「目覚める」と言うことは、今まで自分の後ろに隠していたものを取りだし、自分の視野のなかにおくことです。「眠れる者」は、自分自身から隠れています。勇者は目覚め、こう言います。「準備ができた、自分をも他人をも傷つけず、調和をもって生きるために、私は知りたい。自他ともに傷つけず、調和の中で生きることが、この地球でパワーを持って生きる唯一の道だから」

 

自分を他の人間よりすぐれていると思わず、全人類と一つになりきった人の目には慈悲の涙があふれ、すべてであり唯一である ” 大いなる一(いつ)” しか見えないでしょう。 ” 大いなる一 ” しかありません。あなた方の肉体はその一つの光をとって、それを何百何千万の光に分裂しました。けれども、プリズムを通る太陽の光が元の一体性を失わないのと同じく、あなた方ももとの光のままです。あなたが自分の未解決の問題に直面する勇気を持つと、あなたの心が一挙に大きく開かれ、人間は誰でも同じ問題を抱えているのだ、ということに気づきます。あなた方はみな怖れているのです。それというのも、自分はこの危険に満ちた世界を行く先もわからずに進んでいる、ちっぽけな存在である、と誤解しているからです。

 

「バーソロミュー 大いなる叡智が語る愛と覚醒のメッセージ」〜高度なエネルギー域〜  P185 より抜粋
バーソロミュー / メアリー・マーガレット著 ヒューイ・陽子訳  ナチュラルスピリット刊

 

 

*バラバラではなく、全体であることを選択する

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