予告*5月の中尾流は、オディロン・ルドン−夢と神秘の世界へ−

 

連休が始まりましたね。どんなお休みをお過ごしでしょうか。

さてさて、5月の「これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座」のテーマは、ルドン。先生からのご案内文が届きました。

 

第49回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》

オディロン・ルドン−夢と神秘の世界へ−

 

次回はフランス象徴主義の画家オディロン・ルドンをとりあげます。

現在、三菱一号館美術館で《ルドン—秘密の花園》展が開催中(5月20日まで)ですので、彼の作品をご覧になった方も多いのではないかと思います。

 

私も以前、ルドン展の開催にたずさわったことがあります。2001年に開催された《オディロン・ルドン展》です。この時のサブ・タイトルが「夢と神秘の世界へ」でした。「秘密の花園」とか「夢と神秘の世界」とかなんだか謎めいていますね!

ルドンは謎の画家なんでしょうか?

 

ところで、ルドンは1840年にフランスのボルドーで生まれました。印象派の巨匠モネもこの年に生まれています。実はルドン、印象派とまったく同世代の画家なんですね!ただし、作風は180度違います。

 

印象派と言えば明るい色彩が特徴ですが、ルドンは50才を過ぎるまで色を使わずに、木炭などで闇に蠢く奇怪な生物を白黒で描いていました。50才を過ぎたあたりから今度は一転して華麗な色彩で花や人物を描くようになりますが、その色彩は印象派の色とは違います。

 

印象派とルドンの色の違い、次回はそのあたりからみなさんをルドンの世界にご案内したいと思います。

 

追伸:

生まれてすぐ里子にだされたルドンはボルドー近郊の地ペイルルバードで寂しい幼年時代を過ごしました。そのペイルルバードがNHK日曜美術館の日美旅 《第65回フランス・ペイルルバードへ ルドン発見の旅》で詳しく紹介されています。

 

以前この講座の常連で、現在パリ在住の庭園文化研究家・遠藤浩子さんが取材協力したとのことですが、大変興味深い内容となっています。

 

ペイルルバードは、しばしばルドンの『不思議な絵の源泉になった《荒れ地》』というように紹介されます。でも実際のところ『荒れ地』ってどんな感じだったのかしら・・・そんな疑問にしっかり答えてくれる内容です。ぜひご覧下さい。

http://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/400/294022.html

 

 

不思議な花

ヴィオレット・エイマンの肖像

 

中尾先生の講座は、知らない画家の作品やお話にも出会えるのが楽しい。知らなかったことを知る喜び、ワクワクしますね。美術は、作品を通して自然と自分と出会えるから、人生の良き友となってくれると思います。そして、中尾先生をはじめ、中尾流で美術を通して出会った参加者の皆さん同士も、きっと大人になってからの良き友となれるのではないかなと思います。

 

*知性も感性もいっぱい使って美術は楽しむもの!中尾流〜♪

2018年5月27日(日) 13時〜15時30分

〜これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座「ルドン」

 

お申し込みは、こちらからどうぞ→