前提を疑う。

 

「現実の世界には矛盾がない。しかし、対立は数え切れないほどある」

「よくわからないわ。矛盾と対立って何が違うの。説明してくれないかしら」

「対立というのは、人が矛盾を求めている状態だ」

(略)

「対立に直面した場合、特に適切な妥協点をすぐに見つけることができない時は、矛盾に直面した時と同じようにすればいい。つまり、前提が違う、どこか根本的な前提が間違っていると考える。もし間違っている前提を見つけることができれば、対立の原因を取り除くことができる。原因を取り除くことで、対立はなくなる。そういうことよね」

 

「ザ・チョイス」エリヤフ・ゴールドラット著 P78~80