山谷あっていい関係。

 

昨日はね、「いい夫婦の日」だったんですって。いろいろな記念日がありますが、いい夫婦の日ってなんだかいい響きですね。

 

こういう記念日は、お互いにあらためて相手を見直して感謝したり、普段言わないことや言えない気持ちを表すきっかけになりますね。

 

私の周りには、雰囲気が良くてすてきなご夫婦が何組もいらっしゃいます。「端から見るとそう見えるだけよ〜」とおっしゃいますが、ハタから見てもハラハラドキドキ見えるよりは、醸し出される温かい雰囲気はいいものです。長い夫婦の歴史の中では、いろいろ事件もありつつ、山谷あってハーモニー♪、適度な良いあんばいの「仲良きことはウツクシキかな〜」がよろしいような。

 

 

さて。これは、かつての我が両親の後ろ姿と相棒犬ハリーの写真です。この時、このご夫妻は共同作業で天ぷらを揚げておいででした(笑)。ハリー君も参加。

 

昔の人たちですから表立って特別仲良しなわけでなく、ごくフツウの両親でした。父が逝った後に母が「一緒に散歩したかったのに・・・」とぽろりと呟いたから、ちょっとした不満はアレコレあったでしょう。ただ今思うと、それぞれ、私たち子供には相手のことを悪く言うことはありませんでした。この写真は今も台所の片隅に掛けてあるのですが、オオババ様になった母と、身体にオサラバした父とハリーは、いつもここで私の日常を見ていてくれます。

 

望むと望まざると独り身の人にも夫婦の人にも、2人と一対一は最初の関係性。親子兄弟でも夫婦恋人友だちでも、たった今、目の前にいる人を丁寧に見ると、はたと気づくことが大小あります。

 

近ければ近い程、見えなかったり,見たくなかったり(笑)するものです。相手にイライラする時は、相手のせいというより自分が痛いところを突かれているからだったりします。ただ、無理に見ようとしてもそれはなかなかムリなので〜。でもある時、図らずも「あらっ!」という瞬間があるかもしれません。

 

山か谷かはそれでそのままよくて、ここは何より、相手があることで「見えた」こと自体が有り難い。自分を知るチャンスですね。真剣に観察するチャンスです。身近な人はカラダをはって(笑)見せてくれているのかもね〜

 

3週間以上、仲良くきれいなままの薔薇。