内なる静寂の場所。

 

この〈深刻な問題〉とは、心のなかから聞こえてくるおびえた声、「世の中とはこんなものなんだ。変わりっこないさ」と主張する声です。なかには、「世の中とはこんなものさ。戦争はなくならないよ。人間は本質的に戦争をするようにできているのだ」と感じる人もいれば、「世の中とはこんなものよ。平和はすべての人の意識にある基本的な要素。だから戦争はなくさなければいけないの」と感じる人もいます。

 

あなたの考えはこのふたつの中間かもしれませんが、相手の考えを変えようとするかわりに、自分の考えをよく知るように努めてください。こうした状況が存在するのは、人々の固定観念や考えを反映して見せるためなのだ、ということを何度も思い出してください。そして、どうかこの観念のレベルでおたがいを責め合ったりするのだけはやめてください。そんなことをしても、何の役にも立ちません。この思考のレベルで相手を変えたり、説得したり、言いくるめたり、操作しようとしてても地球意識を目覚めさせる助けにはなりません。

 

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誰が正しくて誰がまちがっているのか、という反応のし方はきわめて人間的で、当り前の反応と言えますが、そうした議論に参加することは状況をどれほども改善しません。たとえ一度に数秒間しか続かなくても、内なる平和の場所を心のなかに見いだせない人はいません。練習すればするほど、内なる静寂の場所は見つけやすくなります。そして自分がどんな困難に陥ったときにも、それを利用することができるようになります。

 

 

バーソロミュー3 大いなる叡智が語る平和への祈り(1991年)

第三部 紛争  選択肢  P157~159 より抜粋

1996年初版発行 邦訳 :ヒューイ陽子

 

 

 

 

 

 

* 言葉ではない。不立文字の「自己の本質」とは・・・

 

伊東充隆 主宰  第3回 青空禅塾

 

10月1日(日) 13時から17時まで

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