
クラス会で久しぶりに学生時代の友人たちと再会しました。
これまでそれぞれに様々な時間を過ごして来た友だち。
美味しいごちそうを食べながらの近況報告と一緒に、それぞれ一つの質問が与えられました。
小学生の時に大人になったら何になりたかった?
初恋のはいつ?
あなたの前世は何だったと思いますか?
振り返ってみて人生一番のドジは?
・・・
私の質問は、「生まれ変わったら何になりたい?」
・・・・・
う〜ん、私にこの質問が来るか〜と内心思いながら、
「私はもうこれ以上生まれ変わりたくないんだけど・・・」と遠慮がちにつぶやいたら、案の定、みんながちょっとキョトンした顔。でも友人のひとりがすかさず「もしかして、解・脱・?」と笑わせてくれました。「〜じゃぁ、生まれ変わったら、ドン・ジョバンニになりたい!」と言ってみましたが、これも全然ウケなかったから最終的には「いろいろあるけど、今がいちばん幸せだから生まれ変わらなくてもいいのである」とまとめて終わり。
同じようにお転婆な若者だった友人たちは今、それぞれにまぁるくて太っ腹の豊かな大人の女性になっています。そんな彼女達の堂々たる話ぶり、無邪気さ、ユーモアや気遣いや優しさを前にして、私は、こんな良いひとたちと友だちだなんて、幸せだなぁとその時感じていました。
あまり先の約束はできないのよ、と笑いながら病いと共存する友がいれば、あっという間に逝ってしまった友もいます。シングルマザーになって子ども達を育てて来たひと、平凡なまま来ちゃった〜と笑いながら家庭も仕事も十分に積み重ねたひと、遠い国の子ども達を支援しながら自ら10キロの荷物を背負って聖地へと歩き抜いたひと・・・さまざまでした。
どの人もどんな人生も素晴らしい。平凡とか特別なんて誰が決めるのでしょう。そもそもそんなものないし。
彼女達も私も(♪)、とっても素敵で、すごく可愛らしくて、自然で、大いに働き、精一杯優しく、よく笑って生きて来ました。
真理や悟りなんてどこ吹く風の友人たち、「もし〜だったら・・」という質問に「・・・だとしても今の自分の方がいいけどね」とそれぞれの「今」に満ち足りていたのは、ファンタスティックでした。
後から友だちがくれたメールに、
よーこちゃんは、生まれ変わってもまたよーこちゃんがイイと思う!
とあって、まったくまったく、おそれ入谷のキシボジン。