何かを、誰かを繋ぐ役、というのをしばしば耳にします。
私の仕事は、作品と誰か、つくる人と誰かを繋げるのが役目で、
こ〜んな素晴らしいひと、もの、世界があるんですよ〜と伝えて来たから、
ある意味、人生における役割はこれかしらね、と思っていた。
プロトマニア然り。
でもふと思う。
繋ぐ役といえば、本来、全員がそうだろう。
あれとこれを結びつけたら面白い、役に立つ、という発想力が、
新しいものを生み出すけれど、
人と人、出来事やもの、世界は全体で繋がっていて、
途切れたり、離れて切れているところはない。
繋いでいるのは、自分や誰かではなくて、繋がっている。
ただ繋がっている。
その繋がりは、誰によってでもなく勝手に見えたり見えなかったりする。
それを、自分が繋げたと勘違いしたり、繋げようと画策したりする。
でも、
役目や意味が消えることは、とても自由。
たまたま目に映る風景が美しかったり、素敵だなと感じる人物たちだったり、
距離や関係性が穏やかでシンプルだったりすること、
それはとってもとっても、ギフトなんだ、って感じる。
ご縁がありましたら、とよく言うけれど、
きっとご縁は、まるごともれることなくうつくしく繋がっているのだ。
他人ごと、と知らんぷりしても、
残念でした、実はもう繋がっちゃっているのだ!
だからこそゆっくりゆっくり、丁寧に。