病気のストーリーや、人生が計画通りにいっていないというストーリー、こうあるべき、こうあるべきでないという概念を超えて,私は今ここにいる。呼吸をしている。心臓が鼓動をしている。音が聞こえる。あらゆる思考、感覚、感情が舞っている。痛みも多少はあるだろう。恐怖も多少はあるだろう。愛されていない気持ち、捨てられたような気持ち、絶望的な気持ち、弱々しい気持ち、疲れ果てた気持ち、寂しい気持ちもあるだろう。次にどの波が浮かんでくるのかは誰にもわからない。ここにあるこの空間の中ですべてが深く受容されているということが偉大なる発見なのだ。たとえ起こっていることを受容できないと今は感じていても、今起こっている体験はいつでも本当の私という存在によって深く受容されている。本当の私という存在は、すでにすべてをその中で許していて、すべてを承諾している。生命の水門は永久に開かれている。だから、今現在の体験に意識を戻してみたとき、たとえたった今それを耐えられないように感じるとしても、この瞬間が耐えられないということは決してない。それは、まさに海にとって耐えられない波などないのと同じだ。本当の私という存在は、すべてのものを包み込み、許し、認める。痛みや病気のさなかでさえ、そこには人知を超えた平和が存在する。
『もっとも深いところで、すでに受け容れられている ー普段の生活の中で根本的に目覚める』 痛みと病気より P205 ジェフ・フォスター著