現れは喚起し続ける

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言葉は見えるものも、見えないものも指し示す。

でもそれ自体ではない。

ことばの無い世界はどんなだろう。

ことばの無い世界はこの様です、とことばが表せるわけない、か…

 

日曜日はプロトマニアで、

中尾さんの『これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞入門講座』だった。

5月は、ロココ絵画。

 

ロココ、と聞いたら瞬時にイメージが浮かんでしまう。

そんな反応はいらないのに、学習した記憶がそうさせる。

そうやって赤ん坊から人間のオトナになってきたのだ。

 

オトナになった感性と知性を揺さぶるように、

中尾さんの講座はすごく自由で、ハッとさせられることが多々ある。

参加者の発言もぐんぐん変わって来た。

見えるものを見て、見えないものを言葉に置き換える。

芸術は、見えるものや見えないものにカタチを与えて置き換えようとする。

 

ことばや概念から自由なのは、

その言葉や思考が生まれる直前の何も無いところ。

 

この現れた世界は、あらゆるもので、あらゆるところで、

結局、言葉や概念ではないそれを喚起し続けているのだろうな。

 

現れておいて、わざわざ!(苦笑)