いまこの瞬間にある平安

roseforme

 

それぞれの瞬間に現れる自分自身というものに素直で正直であり、自然でありのままであるためには、このワークショップの第一日目に学んだことに戻る必要があります。つまり、人の顔を眺めたり、ほかの人が何を考えているのだろうかと想像したりするのではなく、自分の肉体のなかに意識を据えている必要があるということです。人と無意識に交わす会話は、自分のなかのほかの部分と無意識に交わしている内なる会話を反映しているのです。自分の外側に見えるものなら、自分の内側に見つけることができます。あなたは自分自身と会話をしているわけです。ですから、話すのをやめて、自分の内側を見ることを始めてください。

 

心の平安を得るには、自分がいま感じていることに気づくことです。これまで人生のつらいときやイヤなときがあまりに多かったので、自分がいま何を考えているのか、いま何を感じているのかが、よくわからない人がたくさんいます。もっともそうは言っても、あなた方はもともと、人生を50パーセントしか生きていませんものね。

 

全体性を取り戻すのは、気づきを通してです。自分はいま何を感じているのか、いま何を言っているのか、いま何を考えているのか、いま足はどんな状態なのか、いま呼吸はどんな状態か   自分の体のなかに意識を向けていてください。注意を払ってください。自分に責任を持ってください。自分のなかをいのちがとうとうと流れていくのを、感じるだけでいいのです。それだけでいいのです。瞬間瞬間、そうしていくだけです。それが人生を完全に生きる、いまに生きるということです。

 

「正しい」生き方をする、などということには心をわずらわせなくていいのです。誰もけっして「正しい」生き方などできないのです。どんな生き方をしても、かならず誰かがあなたを批判するでしょう。世間から百パーセント受け入れられるということは、ありえないのです。ですから、そんな努力はやめましょう。自分自身を受け入れると、人はリラックスします。そしてリラックスすると、”神意識”つまり、“大いなる光”が動きはじめます。そうなると、それを感じることができます。ですから、何よりも自分自身を受け入れることです。それで充分なのです。

 

『バーソロミュー』より抜粋