
今日の東京はとてもとても暑かった!
プロトマニアでは、中尾流の第15回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞入門講座。
今回は、クリムトの風景画をひとしきり見て、野獣派と言われるフォーヴィズムへ。
フォーヴィズムの作家といえば、代表格はマティスです。
カラフルな色彩の作品は、きっと誰でも見たことがありますよね。
緻密に描き込む、のではなく、色の効果でそれをそれとして見せる。
参加者からは、好き、わからない、といろいろ意見が出ました。
子どもでも描けそうな絵、という印象もあるようですが、
色の効果で遠近感を出したり、ある色の美しさを際立たせるための配色やかたちなど、
実は緻密な計算がある、というところまでわかりました。
中尾先生の明快な解説を聞きながら、
最初は「なんじゃこりゃ?」だったのが「なるほど〜」に変化していく目のおもしろさ。
私は絵を見ているとつい夢想してしまうのですが、
本当は、ただ見えたそのままを描いていたりして。
・・・・・ 笑
アートは、既存のものの見方を揺さぶったり、価値を疑わせる鍵でもありますが、
ゴッホには本当にあんな風に空が見えていて、クリムトには林の風景はただそう見えていて、
マティスには本当にそこに緑の線がなくてはならなかった、とかね。
それじゃ、思想も技術も研究も歴史もなくて、
元も子もないということになっちゃうので、却下かな。
世界を丁寧に見ていると、
実際そういう瞬間があり、そういうカタチがあり、本当にある色、光景かもしれません。
それを再現して描いてしまえるところが芸術なのだけど。
世界は本当に美で充ち満ちているような気がします。
夕暮れの半月