
あなたが自分自身と呼んでいるあの慣れ親しんだ感覚、
間違って〈 自分 〉 と呼んでいるあの感覚に気づくようにここでまたお願いしたいと思います。
実際のところ、あの慣れ親しんだ感覚というか、歓喜の絶頂から憂鬱のどん底まで、
愛から憎しみにいたるまで、不安から喜びにいたるまで、
あらゆる過程に存在する感覚こそがあなたの本質です。
あなたは ” わたし ” を間違って 〈 自分 〉 と呼んでしまったのです。
生まれたり消えたりするのは有限の 〈 自分 〉 です。
あなたといつもいっしょにいて、
朝目覚めた瞬間からもっとも深い夢の瞬間までいるのが ” わたし ” の本質です。
あなたは、” わたし ” の本質をいつも感じているのですが、
それをいままでは間違った名前で呼んできました。
これまであらゆる瞬間に感じてきた感覚があなたの求めているものです。
他のあらゆるものはその上に反映されます。
こうしてここにすわっているときも、常に変わらず存在するのはその純粋な意識です。わかりますか。
あなたは自分がすでにそうであるものを求めているのです。
あまりに明らかで、不変で、強く、なじみが深いので、それがわからなかったのです。
どうか見過ごさないでください。」
バーソロミューより抜粋