
マハルシ:疑いや恐れが自我なのです。自我が消え去れば、それらもともに消え去るでしょう。
自我そのものは実在ではありません。
自我とは何でしょうか? 探究しなさい。
身体は生命意識を持たず、「私」ということはできません。
真我は非二元的な純粋意識です。それも「私」と言うことはできません。眠りの中では誰も「私」とは言いません。
それでは自我とは何でしょうか?
それは生命意識を持たない身体と真我との間に介在するものです。
それは認識できるような実体を持っていません。そして探し出そうとすると、幽霊のように消え去るのです。
人は暗闇にいると、そばに何かがいると想像してしまいます。それは何か黒い物体かもしれません。
近寄って見ると幽霊は見えず、ただ木やポストのような物体を見間違えただけだということがわかるのです。
近づいてみなければ、幽霊は彼を脅かしたでしょう。
必要なのは、ただよく見ることだけです。
そうすれば幽霊は消え去ります。幽霊は初めからそこにいなかったのです。
自我においても同じことです。それは身体と純粋意識の間に介在する実体のない結び目です。
それは実在しません。
よく見てみないかぎり、それは問題を与え続けるでしょう。
しかし、探し出そうとすれば、存在していなかったことがわかるのです。
ラマナ・マハルシとの対話より