
◆中尾先生の美術鑑賞講座、対話型鑑賞法クラスです
最近ではビジネスの分野で、絵画鑑賞によって直感力や観察力をブラッシュアップして経営判断に活かすという方法がますます注目を集めています。
書店に行けば、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『エグゼクティブは美術館に集う』『ビジネスの限界はアートで超えろ』といった刺激的なタイトルの本が目白押しになっています。
一方、欧米のビジネスパーソンにとって、アートの素養は当たり前なのに、日本のビジネス界ではアートが軽んじられているといった論議も従来からなされていました。
この講座は、その両方の要請に応じたもので、1回の講座をパートI、パートIIに分けて行います。
Part I:対話型鑑賞法 “VTS” (Visual Thinking Strategies)の実践
MoMA(モマ:ニューヨーク近代美術館の愛称)で開発されたVTC(Visual Thinking Curriculum) を発展させたVTSというメソッドを実践します。
参加者は、眼の前にある絵画に描かれている事柄を注意深く観察します。そして気づいたこと、発見したこと、疑問に思うことなどを自由に発言します。
Part Iでは講師はファシリテーター(進行役、盛り上げ役)に徹して、画家や時代背景についての知的情報は一切提供しません。
参加者同士のコミュニケーションを通して見つかる様々な気づきから作品にアプローチすることにより、直感力、観察力、想像力、判断力を鍛えます。
Part II:VTSからアートの素養を磨く大人の対話型鑑賞へ
Part Iではファシリテーターに徹してきた講師が、Part IIでは作品について作者について時代背景についての様々な情報を提供するとともに、一鑑賞者としての発言も積極的に行います。講師も知的情報とともに鑑賞の輪に加わることによって、参加者同士の対話型鑑賞がさらなる上昇気流を生み、昂揚感いっぱいの新しいコミュニケーション型鑑賞が生まれます。そのプロセスを通して参加者は美術を見る目、美術の素養を身につけることができます。
(中尾陽一 記)
▼ビジネスパーソンのための対話型絵画鑑賞講座〜現在は休止しています
日程:
毎月第1金曜日 19時〜21時
毎月第2土曜日 13時〜15時30分(途中ティータイム休憩あり)
参加費:各4,500円
*参加者3名以上で、開催といたします。
Part I:対話型鑑賞法VTSの実践
Part II:知識と対話
■定員
15名(要予約)
■参加費
4,500円(事前お振込み)
■場所
プロトマニア(東京メトロ九段下駅 3b出口より徒歩2分)
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-5 市田ビル6F
■予約、お申し込みお問い合わせは、 こちらから→
☆メールでのお申し込みに、確認メールを返信せていただきます。
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開催日程(予定)〜調整中
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中尾陽一
早稲田大学大学院西洋美術史学修士課程修了。フランス留学のあと、1985年から展覧会プロデューサーとして、国内およびパリにおける美術館向けの国際美術展の企画業務に従事。企画協力した展覧会は、モディリアーニ展、シスレー展、マチス展、ヴェネツィア派展、キース・ヘリング展、ジム・ダイン展、ロバート・メイプルソープ展、パリにおけるルオー展、兵馬俑展など多数。